マイクロサービス導入支援

簡単にいうと、従来のシステムと比較して変化に対して柔軟に素早く対応できるようになることが最大のメリットだといえます。
具体的には、サービスを小分けにすることで以下のメリットが得られます。
・個々のサービスの改修は小規模のチームで俊敏に行える
・システム全体ではなく、必要な部分だけを対象としてスケーリングを実行できる
・システム全体ではなく、個々のサービスを独立してデプロイすることができる
・各々のサービスはAPIを呼び合う以外の制約がないため、技術的な自由度が高い
・機能が細分化されているため、必要な機能だけを別のサービスで再利用しやすい
・機能が細分化されているため、一部の障害でシステム全体がとまるリスクが低い

マイクロサービスはサービスを小分けにして管理することで柔軟で再利用性が高いシステムの設計が可能になります。
しかし、ビジネス要求の単位と、サービスの単位のミスマッチが大きい設計をしてしまうとサービスの再利用が難しくなり、結果的にマイクロサービス 導入のメリットが得られなくなるおそれがあります。そのため、最初にビジネスモデル、ビジネスプロセスを理解し、可能な限りビジネス要求の単位とサービスの単位のミスマッチが少ない設計を心がけることが重要です。
NCDCは実装の技術だけでなく、ビジネスプロセスからの論理的なサービスの抽出においても多くの実績があることがひとつの特長です。

前提条件としては「ある程度規模が大きく、機能数の多いシステム」が挙げられます。これは、もともと小規模なシステムの場合、サービスを分割して得られる効果が薄いためです。
何かしらの目的があってシステムの構築や改修を行うと思いますので、マイクロサービスの導入を検討する際にはまず何のために導入するのかを考えてみて、上記の「マイクロサービスを導入するとどのようなメリットがありますか？」でご説明したメリットが有用そうであれば、導入を検討する価値があると思います。

マイクロサービスの導入にはクラウドサービスの活用が欠かせないため、比較的新しい技術の知識が求められるといえます。また、開発は各サービス毎に開発チームを割り当ててアジャイルで行うことが多いため、ウォーターフォール型の開発スタイルしか経験がない場合、そのプロセスや開発のスピード感に戸惑うことがあるかもしれません。
こうした不安を解消できるよう、NCDCでは開発プロセスのコンサルティングや、ベンダー選定のためのRFPの策定支援、リファレンス実装の提供など、幅広くお客様をサポートしています。

もちろん、小さく分割したサービスをすべて人力で運用すると大変になります。そのため、マイクロサービスの導入と併せて、運用／保守を自動化するCI/CD（継続的インテグレーション/継続的デリバリー）ツールの導入や、DevOpsのプロセス設計も行うことが重要です。
NCDCでは、こうした運用プロセスまで見据えたコンサルティングを行なっています。