DX(デジタルトランスフォーメーション)支援の事例紹介

公開 : 2020.10.23 
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こんにちは。田原です。

COVID-19の影響を受けて、この半年余りで業界を問わず多くの企業がサービスや企業活動の在り方を再定義し、デジタルシフトを加速させています。また、デジタル庁の設立により、国を挙げてのデジタル化への取り組みも一層促進されることが期待されています。

この機会に、実際のDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトにはどのようなものがあるのか、DX支援の豊富な経験を持つNCDCのコンサルタントという立場で簡単にご紹介したいと思います。

DXの2つの方向性

DXは、①「ビジネスプロセスの変革」と、②「新規事業の創出」の2つの方向性に分類できます。
本コラムでは私が関わっているプロジェクトの中から①と②をひとつずつ取り上げ、具体的な事例とNCDCのコンサルティング内容をご紹介していきます。

それぞれの企業がどんな課題を抱えてDXに取り組んでいるのか? そして、その解決のために当社がどのようなサービスを提供しているのか? これらを知ることで読者の皆さまにも何かヒントを得ていただければ幸いです。

事例紹介①ビジネスプロセスの変革支援

製造業のビジネスプロセス変革プロジェクトの事例です。
一言で表現すると「データ・ドリブン経営を目指したロードマップ策定と、第一ステップとしての業務システム更改」を行う案件でした。

プロジェクトの概要と課題

テクノロジーの進歩や顧客企業からの要望の高度化を背景として、いかにして更なる競合優位性を確立していくかが経営上の大きなテーマになっていました。
データ・ドリブン経営の実現に向けた施策を進めるためには、まず経営の意思決定のためのデータを集めて、分析する必要があります。しかし、従来のシステムではデータ収集が難しい状態でした。そのシステムは業務を実行するためだけに最適化されており、分析のために迅速・簡単にデータを連携することができない仕様だったのです。加えて、収集できるのは業務データのみであり、分析に資するデータ自体が不足していることも明らかでした。

NCDCの支援内容

ご支援のスタートとして3ヶ月程度の期間で以下のご支援を実施

  • お客さま要望のヒアリング、一覧化と優先度付け
  • 優先度の高い要望を具体化(実現したいデータドリブン経営の深堀り)
  • 変革ロードマップの作成
  • 各システムのデータの可視化
  • 既存システムの改修や新規システム開発の計画
今後の展望

お客さまは、現在取り組んでいる「リアルタイムデータ連携」のあとには、これらのデータを蓄積してより迅速な打ち手を実行し、競争力の向上を図っていきたいとの考えをお持ちです。

NCDCは、DXを一元的に支援できる数少ないコンサルティングファームとして、こうした将来像実現のためのサービスも提供しています。
具体例を挙げると、経営課題のブレイクダウンや真因の追求から議論を開始し、クラウドネイティブなデータ分析基盤の設計・構築や、AI(機械学習)によるデータ分析、その先の業務実現まで、幅広くご支援することがが可能です。
今後はお客さまが蓄積した情報資産の内部活用(例えばAIによるデータ分析やその結果によるインサイトの提供等)だけでなく、外部に向けたデータ利活用による新しい事業創造などにも一緒に取り組んでいきたいと考えています。

事例紹介②新規事業の創造支援

老舗の工業製品メーカーの新規事業企画のプロジェクトです。
一言で表現すると「新たな価値を、新しいチャネルで提供するプラットフォームを創る」ための取り組みでした。

プロジェクトの概要と課題

このお客さまは強固な販売網を活かしてカテゴリー内トップシェアを維持している一方で、新規事業検討の際には既存チャネルに配慮する必要があり、結果的に新規事業がうまく進まないという経験をお持ちでした。
そのため、次の新規事業では全く新しいチャネルを開発して、直接的な顧客接点を創出することがひとつのテーマとなりました。なおかつ、直接の接点から顧客のリアルな声を素早く拾い上げて既存製品の改善や周辺製品の商品企画に反映させる等の役割も期待されていました。
単なる新規事業ではなく、既存事業のビジネス変革にも繋がる、全く新しいプラットフォームを創る取組みが求められていたのです。

NCDCの支援内容

3ヶ月程度の期間で以下のご支援を実施

  • 事業企画スケジュール検討
  • 事業アイデアの検討
  • ターゲット顧客の具体化(ペルソナ定義、JOB、Gain、Painの分析)
  • 顧客への提供価値の検討、競合サービスとの比較検討
  • ビジネススキームの検討
  • コンセプト検証(PoC)計画の作成
今後の展望

製造業のDXというと開発や生産プロセスの改善、つまり先に挙げたDXの2つの方向性で言えば「ビジネスプロセスの変革」にあたる取組みが相対的に多い印象ですが、本プロジェクトでは「新規事業の創出」の方向にもチャレンジしています。まだ始まったばかりの取組みですが、本事業を軌道に乗せることで既存事業も含めて事業モデルの高度化・多角化が実現できます。

NCDCではさまざまなインダストリーの新規サービス立案支援を行ってきた実績から、ビジネスアイデア自体のご提案も可能です。本プロジェクトもNCDCから3つほどサービス案をご提案したうちの一つです。
本プロジェクトを通じて製造業のNext Conceptのモデルケースを創造できるように、NCDCとしても注力していきたいと思っています。

DXの相談はぜひNCDCへ

如何でしたでしょうか。
お客さまごとに課題や取り組むテーマはさまざまですが、これらの事例のようにNCDCではテーマに合わせたご支援が可能です。
この分野のサービス概要はDXコンサルティングのサービスページでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

また、NCDCではDXに取り組む企業向けの無料セミナーを随時開催しています。
当サイト内で過去のセミナー資料も公開していますので、併せてご覧ください。

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