新規事業開発を成功させるためには、不確実性の高い一連の検討プロセスを構造化し、再現性をもって進めるアプローチが重要です。
しかし、新規事業の立ち上げを何度も経験している人材は限られるため、多くのビジネスパーソンはいざ着手しようとしても「何から検討を始めるべきかわからない」という課題に直面してしまいます。
本記事では、新規事業開発の各フェーズで活用すべき主要なフレームワーク12選を体系的に紹介するとともに、それぞれの具体的要素や活用手順、実務で陥りがちな注意点について詳しく解説します。
新規事業開発でフレームワークを活用すべき理由とは?
新規事業の開発においてフレームワークを活用する最大の目的は、不確実性が高く複雑な事業立ち上げのプロセスを構造化し、検討の「漏れ」や「歪み」を防ぐ点にあります。 ゼロからの事業立ち上げでは、決めなければならない要素が膨大に存在します。 フレームワークを活用することで、思考のガイドラインが得られ、以下の3つの大きなメリットを享受できます。
- 思考の整理と検討漏れの防止: アイデアの発想から顧客価値の定義、収益構造の構築にいたるまで、確認すべき要素を整理できます。 検討漏れを防ぐことで、事業計画の再現性や論理的整合性が高まります。
- チーム内および関係者間での共通言語化: 経営陣、プロジェクトメンバー、外部パートナーなど、多様な背景を持つステークホルダー間で現状の検討フェーズや課題認識を正確に共有するためのコミュニケーション基盤となります。
- 意思決定の迅速化と質の向上: 定量・定性の客観的な整理基準を持つことで、個人の直感や主観的バイアスを可視化・構造化し、客観的なデータに基づいた論理的かつ迅速な判断を下すことが可能です。
なお、フレームワークを十分に活用するためには、単に使い方の知識を得るだけでなく、検討プロセス全体の中に正しく配置することが求められます。
新規事業検討の全体的なプロセスについては、別の記事「新規事業立ち上げのプロセスと、便利なフレームワーク、採用すべきアプローチを解説」でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。
フェーズ別|新規事業に役立つ主要フレームワーク12選
本記事では、新規事業開発のプロセスを「アイデア創出」「市場・環境分析」「事業モデル策定」の大きく3つのフェーズに分け、 それぞれのステップで目的に応じて選択できる手法を紹介します。
1. アイデア創出フェーズの手法(0→1の発想と拡張)
ゼロから事業の種を生み出し、既存の概念にとらわれずに思考の枠組みを多角的に広げるフェーズです。
1-1. マンダラート(マンダラチャート)
概要・目的
3×3の9マスを中心に配置し、テーマから連想するキーワードやアイデアを格子状に展開していく視覚的アイデア発想ツールです。 キーワードからさらに連想を重ねることで、特定の視点や偏りにとらわれず幅広く発想を展開できる点が大きな特徴です。
具体要素・手順
- 中心テーマの設定: 中央のマスに「達成したいテーマ」や「事業領域」(例:「〇〇ができるアプリ」「〇〇を解決するサービス」など)を書き、その周囲の8マスに連想される関連要素やキーワードを埋めます。
- 思考の深掘りと拡張: ステップ1で出した8つの要素を、それぞれ別の9マスの中心に転記します。 そこからさらにキーワードやアイデアを展開し(例:テーマが「健康」であれば、「習慣」「規則正しい生活」「早寝早起き」など)、9×9=計81マスのうち、中央テーマや各展開テーマの枠を除いた「64個」の具体的アイデアへと、思考を深掘り・拡大させていきます。
実務でのポイント
81個のマスをすべて埋めるという心理的強制力が働くため、自分の中にはなかった意外な切り口や関連テーマを発見し、アイデアの幅を広げるのに非常に有効です。

1-2. 635法(ブレインライティング)
概要・目的
6人の参加者がそれぞれ3つのアイデアを書き出し、5分ごとに隣の参加者へ紙をバトンタッチしながらアイデアを展開していく沈黙型のブレインストーミング手法です。 発言による自己主張が苦手なメンバーでも、前の人が書いたアイデアに触発されて便乗や拡張がしやすく、短時間で大量の発想を得られる特徴があります。
具体要素・手順
- 最初の記入: 参加者6人がそれぞれ1枚の用紙を持ち、テーマに沿ったアイデアを3つ、5分以内に記入して右隣の人へ回します。
- アイデアの継承と拡張: 左隣の人から受け取った用紙に書かれているアイデアを参考にしながら、さらに新しいアイデア(または受け取ったアイデアの改善・派生案)を3つ追加記入し、再び右隣の人へ回します。 これを用紙が一周するまで6回繰り返します。
実務でのポイント
約30分という短時間で、合計108個(6人×3個×6回)もの多様なアイデアが整理された形で紙上に可視化されます。 事前の特別な学習も不要で手軽に取り組めるため、チームでのアイデア出しが停滞している場面で有効な手法です。

1-3. SCAMPER(スキャンパー)法
概要・目的
既存の製品・サービスに対して7つの視点から問いを投げかけ、新しいビジネスのアイデアを無理なく創出するフレームワークです。
構成要素(7つの視点)
- S(Substitute:代用): 素材やプロセス、対象顧客を何かに代えられないか?
- C(Combine:結合): ほかの機能やサービスと組み合わせられないか?
- A(Adapt:適応): ほかの業界や過去の成功事例を応用できないか?
- M(Modify:修正・拡大): 形状、規模、頻度を変更・拡大できないか?
- P(Put to another use:転用): 別の用途やまったく異なる市場で使えないか?
- E(Eliminate:削減・除去): 無駄な機能や工程を極限までそぎ落とせないか?
- R(Reverse/Rearrange:逆転・再配列): 順番や役割、配置を真逆に行えないか?
1-4. デザイン思考(Design Thinking)
概要・目的
デザイナーの発想法をビジネスに応用し、ユーザーの潜在的なニーズや悩みに深く共感することから革新的なサービスを生み出す人間中心のアプローチです。
5つのステップ
「共感」→「定義」→「アイデア創出」→「試作」→「テスト」のプロセスを高速で反復します。
実務でのポイント
探求の初期段階でスペックや技術から入るのではなく、徹底的にユーザーの観察やインタビューを行い「人間が真に困っていること」を発見する点に特徴があります。
1-5. ジョブ理論(Jobs to be Done)
概要・目的
顧客は製品そのものを買っているのではなく、「生活や業務の中で発生する特定の用事(Job)を片付けるために製品を雇っている(Hire)」という考え方に基づくフレームワークです。
活用方法
「顧客がどのような状況で、どんな片付けたい用事(Job)を抱え、どのような進歩を望んでいるのか」を掘り下げます。 表面的なデモグラフィック属性にとらわれない、本質的な競争相手や新規需要を発見できます。
※デザイン思考やジョブ理論は一般的な分析枠組みとは位置付けが異なりますが、ユーザー視点に立ち思考を深めるための「アプローチ(思考法)として、新規事業検討時に押さえておくべき手法のため、本記事ではフレームワーク12選の一部として紹介しています。
2. 市場・環境分析フェーズの手法(機会とリスクの構造化)
アイデアの方向性が固まりつつある段階で、自社を取り巻く外部環境と内部リソースを客観的に分析し、事業の実現可能性や参入の妥当性を評価します。
2-1. PEST分析
概要・目的
自社ではコントロールできないマクロ環境(政治・経済・社会・技術などの大きな社会の流れ)を分析し、中長期的なビジネスの機会と脅威・危険を予測する手法です。 新規事業は地盤が固まっていない状態からスタートすることも多いため、外部環境によるリスクを事前に見極めておくことが欠かせません。
4つの分析軸
- P(Political/政治的要因): 業界・ビジネスに関係のある法律や条例、規制緩和、税制、政権交代や政治的な動きなど
- E(Economical/経済的要因): 経済水準、インフレ率、為替、金利、消費者の平均所得などの変化
- S(Social/社会的要因): 人口動向、少子高齢化、慣習、価値観、文化、ライフスタイル・流行の移り変わりなど
- T(Technological/技術的要因): 生成AIやIoT、クラウドなど、ビジネスを取り巻く技術の進化
分析・運用の手順
- 情報収集: 客観性を高めるため、公的機関や専門家が発表しているデータ・レポートなど信頼性の高い情報を集めます。
- 情報の整理: 集めた情報を4つの要素ごとに「チャンス(事業に好影響を与えるもの)」と「リスク(悪影響を与えるもの)」に分けて整理します。 これにより、各要因が新規事業に対してポジティブ・ネガティブのどちらに作用するかが明確になります。
実務での注意点
網羅的な分析が可能な一方で、中長期のトレンド分析を前提とするため、過渡期の急激な変化や時間軸による構造変化を見落としやすい点に注意が必要です。 「来月の市場動向を予測する」といった短期的な目的での使用には不向きです。

2-2. 5フォース分析(5 Forces)
概要・目的
参入予定の業界における「5つの脅威(売り手の交渉力、買い手の交渉力、競合の激しさ、新規参入の脅威、代替品の脅威)」を分析し、業界全体の収益性と参入障壁の高さを評価します。
実務でのポイント
競合他社だけでなく「代替品」や「買い手のパワー」を可視化することで、一見魅力的に見える市場が構造的に利益の残りにくい環境でないかを冷静に見極められます。
2-3. 3C分析
概要・目的
自社とそれを取り巻く事業環境を簡潔に整理するための王道フレームワークです。 「Customer(顧客・市場)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3つの視点から顧客ニーズを見極め、自社が市場で勝利するための成功要因(KSF:Key Success Factors)や独自のポジショニングを特定します。 マクロ環境を把握する「PEST分析」の直後に実施することでより高い効果を発揮します。
3つの分析軸
- Customer(顧客・市場): 顧客のニーズ、消費行動における流行、市場規模、市場の成長性など
- Competitor(競合): 具体的な競合企業、その特徴、競合各社の占める市場シェア、業界内でのポジションなど
- Company(自社): 想定しているサービス・商品の特徴、リソース、資本力、理念、既存事業との関連性など
実務での重要な順番
3C分析を行う際は、必ず「顧客 → 競合 → 自社」の正しい順番で分析を進める必要があります。 ターゲットとなる「顧客」が正しく定まっていないと似て非なる業界の企業を「競合」と見誤ってしまい、結果として自社の正当な強みも抽出できなくなるためです。

2-4. SWOT分析 / クロスSWOT
概要・目的
「PEST分析」や「3C分析」で集めた外部環境・事業環境の情報を総合的に解釈し、ビジネス上の具体的な戦略目標を設定する手法です。 内部環境(強み・弱み)と外部環境(機会・脅威)の4要素を整理し、掛け合わせる「クロスSWOT」を実施することで実効性の高いアクションを導き出します。
4つの分析要素
【プラス要素(良い影響)】
- S(Strength:自社の強み): 自社が持つ独自の強みやリソース
- O(Opportunity:市場の機会): 世の中や市場における追い風・機会
【マイナス要素(悪い影響)】
- W(Weakness:自社の弱み): 自社が不足している部分や課題
- T(Threat:市場の脅威): 世の中や市場におけるリスク・脅威
| クロスSWOT分析 | 外部環境:機会(Opportunity) | 外部環境:脅威(Threat) |
| 内部環境:強み(Strength) | 【SO戦略(攻め)】 自社の強みを活かして市場機会を最大限に捉える戦略 | 【ST戦略(差別化)】 自社の強みを活かして市場の脅威を回避・無力化する戦略 |
| 内部環境:弱み(Weakness) | 【WO戦略(補強)】 自社の弱みを補強・克服して市場機会を活用する戦略 | 【WT戦略(防衛)】 弱みを認識し、脅威による壊滅的な打撃を避ける撤退・回避戦略 |
実務での注意点
SWOT分析は分析を担当する人の「解釈」が大きく影響する点が特徴です。 「一見機会に見えるが実は脅威ではないか」「自社の強みと言える客観的根拠があるか」など、メンバー間での認識のずれや主観的なバイアスを排除し、多角的な議論を通じて精度を高めることが求められます。

2-5. ポジショニングマップ
概要・目的
ターゲットとなる顧客に提供できる価値から、市場における自社の「優位性」を分析・可視化するフレームワークです。
分析の流れ・特徴
縦軸・横軸にそれぞれ商品やサービスの特徴(購買決定要因)を設定し、マップの枠内に競合他社を配置します。 競合がいない空白地帯を見つけ出し、自社がどのポジションを狙えば優位に立てるか検討します。 なお、その空白地帯が『他社が参入していない魅力的な市場』なのか『そもそもニーズが存在しない領域』なのかを見極める検証が不可欠です。 逆に競合がひしめいている場所(レッドオーシャン)は価格競争が激しく、利益が上げにくい領域として可視化されます。
実務での注意点
縦軸と横軸の指標の取り方を誤ると、見当違いな分析になってしまうというデメリットがあります。 ターゲット顧客が商品を選ぶ際に実際に判断するポイント(購買決定要因)を正しく踏まえたうえで、作図することが非常に重要です。

3. 事業モデル策定フェーズの手法(価値構造の可視化)
検証すべき事業の骨組みや価値提案の構造を明確にするステップでは、ビジネス全体の構造を1枚のマップに可視化するツールが力を発揮します。
3-1. ビジネスモデルキャンバス(BMC)
概要・目的
思いついたビジネスアイデアを深掘りし、ビジネスモデルを構成する9つの基本要素を1枚のキャンバスに描き出すフレームワークです。 要素間の相互関係や事業全体の整合性を一目で俯瞰し確認できます。
構成する9つの基本要素
- 顧客セグメント(CS): 商品・サービスの利用者・ターゲット顧客
- 価値提案(VP): 顧客に提供できる本質的な価値
- チャネル / 販路(CH): 価値や商品を届ける具体的な経路
- 顧客との関係(CR): 顧客との継続的な接点や関係性の構築方法
- 収益の流れ(R$): マネタイズの方法、売上の種類・構造
- キーリソース(KR): 事業推進に活用できる主要なリソース(人・モノ・資金・情報など)
- 主要活動(KA): 事業運営において不可欠となるビジネス行動
- キーパートナー(KP): 業務委託先、仕入先、アライアンス先などのビジネスパートナー
- コスト構造(C$): 事業立ち上げおよび運用にかかる各種費用
実務でのメリット
1枚の紙でビジネスモデル全体の整合性が一目瞭然となるため、「どんな価値を提供し、どんなコストがかかるのか」をプロジェクトチーム内で容易に可視化・共有できます。 社内意思決定層への説明資料や合意形成のツールとしても有効です。
実務での注意点
サービスの内容からターゲット、コスト構造まで網羅的に記述する必要があるため、ある程度のビジネス構造に関する知識が求められます。 初心者だけでは検討が難航する場合があるため、まずは「顧客セグメント」と「価値提案」の核となる2要素から整理を開始し、段階的に全体を統合するのが実務的です。

3-2. バリュープロポジションキャンバス(VPC)
概要・目的
BMCの中核である「顧客セグメント」と「価値提案」をさらに細かく掘り下げ、自社製品がターゲットの悩みを真に解決できているか(Problem-Solution Fit)を緻密に検証する手法です。
構造
顧客側の「Job(用事)」「Pain(悩み・不満)」「Gain(得たい恩恵)」に対し、自社側の「Products & Services」「Pain Relievers(悩みの解消)」「Gain Creators(恩恵の創出)」がぴったり噛み合っているかを突き合わせます。
新規事業でフレームワークを活用する際の注意点とは?
フレームワークは思考を整理するための強力な道具ですが、実務においては扱い方を誤ることでプロジェクトの推進をかえって阻害してしまうケースが存在します。 陥りがちな主な注意点として、以下の3点が挙げられます。
1. 枠を埋めることが目的化する(フレームワークの形骸化)
最も頻発する失敗は、フレームワークのマス目を埋める作業に満足し、それ自体をプロジェクトの成果物と錯覚してしまうケースです。 重要な課題は「綺麗なシートを作成すること」ではなく、「整理された内容からどのような意思決定を行い、次の一手をどう打つか」というアクションの導出にあります。
2. 都合の良い「机上の論理」をつくってしまう
Web検索や過去の調査レポートのみを元にフレームワークを作成すると、客観的事実ではなくメンバーの「推測」や「都合の良い解釈」でマス目が埋まる危険性があります。 特に新規事業においては既存データが存在しない未知の市場を扱うため、二次情報だけに頼った分析は判断を見誤る致命的な要因となります。
3. 分析と議論に過剰な時間を費やす
フレームワークを使った検討を完璧に仕上げようとするあまり、社内ミーティングや資料作成に数カ月を費やしてしまうパターンです。 市場環境やテクノロジーの変化が激しい現代において、仮説段階の机上分析に時間をかけすぎることは大きな機会損失につながります。
組み立てた仮説を活かすユーザー視点の検証法
フレームワークで整理されたビジネスモデルや提供価値は、あくまでプロジェクトチームが立てた「仮説」に過ぎません。 事業立ち上げを確実に成功させるためには、その仮説が「実際のユーザーニーズと合致しているか」を早い段階で検証し、改善を繰り返すアプローチが不可欠です。
具体的には仮説が正しいかを確かめるため、定性的な顧客インタビューや行動観察を実施して「顧客インサイト」を収集することが重要です。 「ユーザーが真に困っている事象は何か」「現状の代替手段にどのような不満があるか」を直接吸い上げ、仮説を継続的にアップデートしていく必要があります。
また、書類上の議論から脱却するために、早い段階で目に見える「プロトタイプ(試作品)」を作成することが推奨されます。 簡易的なプロトタイプで問題ありませんので具体的な体験を実際のユーザーに提供し、そのフィードバックを得ることで課題が明確になります。
【実例】フレームワークで構築した仮説を迅速なプロダクト検証へ
NCDCが伴走支援した新規事業開発プロジェクトにおいても、フレームワークを活用してアイデアや提供価値を構造化した後、ただちに簡易的なプロトタイプで検証を実施するアプローチを採用したケースがあります。
NCDCさんからのアドバイスもあって、まずはできるだけ費用をかけずに簡単な検証から始めようとしています。自分で描いたいくつかの画面のイメージを用いて「こんなサービスがあったら使いたいと思うか?」と社内の意見を聞いていくことから始めます。
(中略)
これからもアイデア創出からプロトタイピングまで素早く行い、その結果を次のアイデアに活かすようなサイクルを何度も回し続けていく必要があります。そのサイクルを高速で実行できるようになるには多くの経験を積んでいくことが重要だと感じています。
(プライム プラネット エナジー&ソリューションズ株式会社様のインタビュー記事より抜粋)
具体的な伴走支援の流れや検証アプローチについては、事例紹介記事「ゼロからの挑戦!新規事業のアイデア創出と評価の手法を学ぶ」にて詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
最適なフレームワークを選定するポイント
数あるフレームワークの中から、自社の状況に最も適した手法を選択・活用するためには、以下の基準を意識することが有効です。
- プロジェクトの現在地に合わせる: アイデアが漠然としている段階で事業性評価のツールを使っても十分な効果は得られません。 現在の課題が「発想の拡張」なのか「構造の整理」なのか「仮説の検証」なのかを明確にして選定します。
- チームのリテラシーと規模を考慮する: 難解すぎる分析ツールは一部の担当者しか扱えず、チーム内の共通言語化を阻害します。 参画メンバーの熟練度に応じて、シンプルで直感的に理解できるツールを選択することが重要です。
- 形式に固執せず適宜カスタマイズする: 既存のフレームワークの項目が自社の業界構造や事業特性に合わない場合は、無理に当てはめようとせず、項目を削ったり追加したりして柔軟に運用することが求められます。
新規事業のフレームワーク活用法まとめ
- 新規事業開発におけるフレームワークは、思考の整理や関係者間の共通言語化を目的として、プロジェクトの検討フェーズに応じて正しく使い分けることが不可欠です。
- フレームワークの枠を埋めること自体を目的化せず、得られた仮説を迅速に次の検証アクションへとつなげる視点が重要となります。
- 机上の分析にとどまらず、プロトタイプの作成やユーザーインタビューを通じた早期検証を繰り返すことが、新規事業の成功確率を高める鍵となります。
新規サービス開発のご相談はNCDCへ
NCDCでは、新規事業のアイデア創出からビジネスモデル検討、UX/UIデザイン、プロトタイプによる検証(PoC)、システム開発までを一貫して伴走支援しています。 「新規事業の構想はあるが具体的な推進アプローチが定まらない」「フレームワークでの検討を踏まえて迅速にプロダクト検証を進めたい」とお考えの企業さまは、ぜひお気軽にご相談ください。
具体的な支援内容については、NCDCの新規サービス開発支援サービスをご参照ください。
















