資料公開|業務システムのUX/UI改善に取り組むための正しいアプローチと技術トレンド

公開 : 2020.07.07  最終更新 : 2020.09.18

2020年5月21日にオンラインセミナー「業務システムのUX/UI改善に取り組むための正しいアプローチと技術トレンド」を開催いたしました。

同テーマのセミナーは過去にも実施しており大変好評であったため内容をアップデートしての実施となりましたが、今回も多くの方にお申し込みいただき、当日は100名以上の参加がありました。 NCDCでは定期的にセミナーを開催していますので、ご興味のある方はセミナー情報ページをご覧ください

この記事では「業務システムのUX/UI改善に取り組むための正しいアプローチと技術トレンド」で用いた資料を公開し、そのポイントをご紹介します。

UXとUIの定義

業務システムのUX/UI改善を考える入り口としてまず、UXとUIの定義について説明しました。

UX(User Experience)とは「ユーザの体験」を指すので、範囲の捉え方がさまざまです。人によって、話の文脈によって、捉え方が異なることがあります。 たとえば「ECサイトで商品を買う」という行動に関連して、下記の複数の体験が生じたとします。

  1. PCでECサイトにアクセスして商品を買う
  2. 商品に関する質問を電話でコールセンターに尋ねる
  3. オススメ商品のレコメンドメールが届き、スマホでECサイトを見る

この1から3までを「ひとつのUX」と捉えることもできますし、1,2,3それぞれに「独立したUX」があると捉えることもできます。

1から3までを「ひとつのUX」として捉える場合、たとえばECサイトのUIが独特で使い勝手はいまいちだったけど、その後のコールセンターの対応やメールで届いたレコメンドが適切だったという場合、総合的なUXは悪くなかったと言えます。

一方で1,2,3それぞれを「独立したUX」として捉える場合、「ECサイトの使い勝手はいまいち」というところに問題があるのは明らかであり、「ECサイトのUI改善」が「UX改善」に直結すると言えます。

上記のケースでは、たとえば利用体験全体に関する消費者アンケートの結果を見て「UXは悪くない」という話をしている人と、PC用ECサイトの操作感に注目して「UXが良くない」と話している人とではなかなか話が噛み合わないでしょう。

業務システムにおいてもユーザとの接点、使い方は「社内からPCで使う」「社外からスマホで使う」「入力業務」「情報の検索」など多様なので、「UXを改善すべき」という話をする場合は、自分自身が「UXの範囲」をどう捉えて話しているのかをまず明確にした方が良いでしょう。

UXとUIの詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
UXとUIの違いと関係。よくある2つの捉え方

機能の問題なのか画面表現の問題なのかを切り分ける

次に、具体的に「UX/UI改善の課題」が出てきた場合に、それが機能面から考えなくてはいけないものなのか、画面設計を見直したら改善できるものなのかをきちんと分類していくことの重要性について説明しました。

たとえば、データを入力したらまず「保存」して、次に「申請」を行うという業務フローがあるとします。そのためのシステムに「問題が2つある」と、現場から言われていると仮定して、下記の例をご覧ください。

問題点の例1

「保存」と「申請」の関係が画面上わかりにくく、保存しただけで申請を忘れるケースが多発している。

これは画面上でボタンの配置や文言を工夫すれば改善できる問題ですし、おそらく画面設計の段階でワイヤーフレームなどを見ただけでも気づくことができます。 これはUIの問題であり、画面設計で解決を図るべきものだと言えます。

問題点の例2

入力に時間がかかる項目が多く、「保存」に至るまでに画面を閉じてしまって入力途中のデータが消えたというケースが多発している。

これを解消するためには入力途中で保存できる機能を足したり、自動保存されるように仕様を変えたりと、機能面から変更する必要があります。また、これは画面設計の段階では発覚しにくく、実際にその業務を体験してみないと気づきにくいことです。
これはUXの問題であり、画面設計だけでの解決は難しいので、機能追加で改善を図るべきものだと言えます。

このように「UX/UIに問題がある」とひとくくりで表現していても、それが画面設計に起因するものなのか、機能に起因するものなのかによって、改善のアプローチが異なるので、その点を意識する必要があります。

実装で漏れないように機能を明確にしておく

また、とくに機能面の改善に関して注意しなければならないのは、機能は開発前に細かく要件定義をしておかないと実装されないという点です。 ボタンの位置や文言を少し変えるくらいの画面設計の変更は、実装後に行なったとしても費用やスケジュールに大きな影響なく対応できるかもしれません。

しかし、「入力作業中の内容を途中で保存できる」「ユーザがデータのソート順を変えたらそのルールが保存される」というような機能を設計時点で明確にしておらず、後から追加しようとしたら、開発の費用やスケジュールに多大な影響が出てしまう可能性があります。

ワイヤーフレームで「画面内の要素はあっているからこれでいいだろう」というような曖昧な合意を得るだけでなく、たとえばリスト表示があれば「そのリストはソートできるのか」「ソートのルールは保存されるのか」という細かい機能まで詰めることが、業務システムのUX/UI改善プロジェクトにおいてはとても大切です。

業務システムの場合、ある程度ユーザーがどう使うのか(業務フロー)は決まっているので、一からペルソナを立てて、ジャーニーマップを作成して…といういわゆるUXデザインのプロセスにこだわる必要はありませんが、UXの課題として出てきたものを具体的な機能(要件定義)にまで落とし込んで、実装で漏れないようにしておくことはとても重要だと言えます。

アーキテクチャの変遷と実装技術のトレンド

このセミナーではフロントエンドの実装技術についても、SPA(Single Page Application)などの技術を取り入れたUX/UIの優れたシステムが出てきているということを簡単に説明しました。

実装技術のトレンドについては別のセミナーでもご説明しており、セミナーレポートが過去記事にありますので当記事では省略しています。 これらの解説にご興味のある方は下記リンクも併せてご覧ください。
資料公開|マネージャー層向けモダンアプリケーション開発戦略セミナー

業務システム特有のUIデザインのパターンなど

また、他にも下記の項目についてセミナーで解説しました。これらについては同テーマのセミナーレポートが過去記事にあるので、重複する部分は当記事では省略しています。

  • 業務システム特有のUIデザインのパターン
  • 業務システムのUIデザイン効率化にも活用できる「デザインシステム」
  • 装置等の操作画面のUIデザインについて

ご興味のある方は下記リンクも併せてご覧ください。
【資料公開/セミナーレポート】業務システムのUX/UI改善のための正しいアプローチとは?

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