創業からずっとリモートワークの会社ではどんな働き方をしているのか?

公開 : 2020.02.28 

NCDCのマーケティング担当、播磨です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の問題をきっかけに、急速にリモートワーク(テレワーク)が広がっているようです。
今、リモートワークや在宅勤務という働き方には関心のある方も多いと思うので、参考までに、2011年の創業時からリモートワークを行なっているNCDCの社員がどんな働き方をしているか簡単にご紹介します。

リモートワーク(テレワーク)の社員はどこで働いているのか?

NCDCは新橋(東京都)にオフィスがありますが、そこは全員のデスクがあるような場所ではなく、必要な時に数人が集まってディスカッションをできればいいという前提で用意した場所です。そのため、どうしてもオフィスにいないとできない業務を除くと、コンサルタントもエンジニアもデザイナーも、基本的にはオフィス外で仕事をすることが多いです。

オフィス以外での主な仕事場所は

  • 自宅
  • コワーキングスペース
  • カフェ

の3点が多いと思います。

ただ、コロナウイルス問題が騒がれている最近に限っていうと、都心のコワーキングスペースで仕事をするとなると移動の電車や現地で多くの人と接触することになるので、できるだけ不要不急な移動は避けて、自宅か、自宅からそう遠くないカフェなどで仕事をしているメンバーが多いのかなと思います。

そもそも、最近までリモートワークどころかオフィスがなかった

最初に「新橋にオフィスがあります」と書きましたが、実はつい最近までNCDCはバーチャルオフィスしか持っていませんでした。
そのため、当時はそもそもオフィスに行って仕事をするという選択肢がなく、複数人で集まるような場合はその都度レンタルスペースを手配していました。

創業から約8年もの間、社員が十数名いてもバーチャルオフィスしか持たずにフルリモートワークで活動していたので、それでも企業って成り立ってしまうものなのだと示すいい実例といえるかもしれません。

以前は初対面の方に「バーチャルオフィスしかない」というと怪訝な顔をされることもあったのですが、もしかするとリモートワークを体験する人が一気に増えそうなこの騒動をきっかけに「バーチャルオフィスで十分じゃないか」という考え方も広がるかもしれないですね。

※バーチャルオフィスはもう一般的な言葉かもしれませんが、一応解説をつけておきます。バーチャルオフィスとは、住所や電話番号など、会社の登記や連絡に必要な基本的な情報だけを借りることができるサービスです。実際には執務スペースはなく、郵送物や電話は指定先に転送してもらうかたちをとるものが多いようです。

余談ですが、「ちょっと何人かで集まりたい」というときに、各自の予定を調整しつつアクセスや広さがちょうどいいレンタルスペースを確保するという作業は地味に面倒くさいものです。
社員が集まる必要がある場合には、バーチャルではないオフィスがあって「じゃあオフィスで何時に集合」とすぐ決められる環境はありがたいなと感じます。
こうした「オフィスという集合場所があることのありがたみ」を感じるのは、普段リモートワークばかりしている人ならではの感覚かもしれません。

リモートワークで共同作業はどう行うのか?

NCDCはエンジニアやデザイナーといった専門職のメンバーがほとんどなので、仕事の多くの部分は個人作業になるのですが、もちろん、最初から最後までひとりで完結する仕事はそうそうありません。
そのため、リモートワークが基本といってもちょくちょく共同作業をしたり、誰かに質問したり、確認を依頼したりする必要性は出てきます。
そのためのツールとしてはSlackとDropboxを使用しています。

エンジニアはGitHubを使うなど役職に応じてそれぞれ別のツールも併用していますが、職種に関わらず皆が共通で使用しているものはSlackとDropboxの2つです。

SlackとDropboxはリモートワークに特化したツールというわけではないので、常時オフィスで働いている方でも使っているケースは多いと思います。
ここではそれぞれの機能について詳細な説明はしませんが、とりあえず「Slackでこまめに情報共有する」ように心がけて、「ファイルはDropboxで共有する」というかたちで、全員がリモートワークでも共同作業は問題なくこなせています。

リモートワークで会議はどう行うのか?

新たにリモートワーク導入する場合にもっとも気になるのは、やはり従来は人が集まって行っていた業務をどうするのかだと思います。
もちろん、NCDCでもディスカッションが必要だったり、同じ資料を共有しながら話したり作業したりする必要があれば、オフィスに集合してFace to Faceの場を設けるときもあります。

ただ、同じプロジェクトに参加しているメンバーが東京と大阪にいるなんてこともよくあるので、そのときはgoogleが提供しているハングアウト Meetというビデオ通話サービスを使用します。
ハングアウト Meetは参加者が特別なツールを用意する必要がなく、PCやMacのスピーカーとマイクをそのまま使うだけで、音声品質にまったく問題なく会議を行うことが出来ます(スマホでも利用できます)。

実は、このMeetはブラウザが限定されるので、会社の決まりでIEしか使えないような場合は利用が難しいという問題があります。
とはいえ、NCDCでは普段でも遠方のお客様との打ち合わせの際にこの方法を案内しており、多くの場合は受け入れてもらえるので、多くの企業にとっては問題なく導入できるサービスなのではないかと思います。

サポートされているウェブブラウザ(2020年2月28日時点)

  • Chrome ブラウザ
  • Mozilla® Firefox®
  • Microsoft® Edge®
  • Apple® Safari®

リモートワークでセキュリティに問題はないのか?

リモートワークが情報漏洩などの問題につながらないか、セキュリティの心配をしている方も多いと思いますので、この点もNCDCがどうしているか簡単にご紹介します。
まず、NCDCではリモートワークを前提にISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得しています。

そのため、働く場所は自由なのですが、その中で守るべきルールは定められています。
簡単なところでいうと、下記のようなルールが決められています。

  • 暗号化されていないWiFi ・怪しい野良WiFiに繋がない
  • 外での作業時には画面には覗き見防止フィルタをつける
  • 業務に私物PCを使ったり、業務用のPCを家族に見せたりしない

誰かが常時監視しているわけではないので、個人の心掛けに依存してしまう部分はありますが、悪意を持って情報漏洩をするようなケースは結局リモートワークだろうとオフィスにいようと防ぐことは難しいと言えます。
その意味では最初から「リモートワークだから危険」と断定するようなことではなく、そのためのルールを定めて周知しておくことでセキュリティの対策はそれなりにできるのかなと思います。

よくスタバなどのカフェでおしゃれな人がかっこいい端末を持って、横から画面が丸見えな状態で仕事をしている状況を目にすることがありますが、これからリモートワークを始める人は、そういうのはちっともおしゃれじゃない!ということを意識しておく必要があると思います。
おしゃれにリモートワークするならセキュリティにも気をつけましょう。

リモートワークへの切り替えは意外と簡単かも?

NCDCは創業時から全員がリモートワークなので、従来はオフィスで働いていたけど急にリモートワークに切り替わったという方とは事情が違うかもしれません。また、仕事内容によってもリモートワークがしやすいかどうかは大きく変わってくるでしょう。
そうした違いはさておき、リモートワークできそうなか?とイメージできる仕事であれば、意外とやってみるとその敷居は高くないかもしれません。

PCさえあれば仕事ができるという職種の場合は、特別な機器やサービスを導入しなくても、ほとんどコストをかけずにすぐにリモートワークへの切り替えを試してみることができるのではないでしょうか。

以上、「創業からずっとリモートワークの会社ではどんな働き方をしているのか?」という記事でした。
急に出社禁止でリモートワークになって困っているとか、リモートワークを推奨されたけど、準備不足でどうしようか迷っているという方の参考になれば幸いです。

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