「新規サービス系DX」にお勧め。ノーコード開発によるPoC

公開 : 2024.02.20 
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昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉がさまざまなかたちで使われており、人により「DXとは何か?」のイメージに大きな違いがあるのではないでしょうか。
NCDCではひとつの分類方法としてDXのタイプを新規サービス系と業務改革系の2種類に分けられると考えています。

DXの2つのタイプ

新規サービス系DX

これは「デジタルを活用した新たな収益源を作る。新たなサービス・事業を作る」ものです。
米Amazon社が本のEC販売を行いながら、余ったコンピューターリソースをシェアリングするという新規サービスとしてAmazon Web Services(AWS)を開始した例はわかりやすい例かと思います。

業務改革系DX

これは「新しいデジタル技術を活用して既存業務の変革を行う」ものです。AIによる動画解析で従業員の動きをトラッキングして最適な作業割り当てを行い、業務の効率化を図る。ICタグを使って検品作業を無人化する。こうした例がDXによる業務改革の例かと思います。

DXのタイプで異なる失敗への備え

業務改革系DXは対象者が主に自社の社員や既存業務の関係者であるため、比較的失敗のリスクは低いといえます。
社内用のシステムであれば実業務で検証しながら徐々にプロジェクトを進めることができますし、仮に社員向けにつくった新規サービスが低品質であったとしても、ユーザーが社員や関係者だけであれば我慢して使ってもらいながら改善を図ったり、改善が無理なら負担が大きくなる前に撤退したりという対応がとりやすいためです。

一方で、新規サービス系DXは対象者が社外の人や一般的な消費者などになるため、ユーザーが自らそのサービスを選び、継続的な利用者となってくれないとビジネスとして成立しません。
一般消費者に低品質なサービスを我慢して使ってもらうことは期待できないため、ユーザーのニーズを的確に捉え、ある程度のクオリティも備えたサービスを早期に用意しなければなりませんが、その一方で、できたものがユーザーに選ばれるとは誰も保証できません。
そのため、新規サービス系DXは失敗するリスクが比較的高いジャンルだといえます。

ノーコード開発によるPoCでリスクを軽減

新規サービス系DXはいきなり多くの投資をすると大きな痛手になる可能性もあるため、最初はできるだけ小さな投資でPoCを繰り返して検証を重ね、改善を繰り返して、小さいリスクを潰しながらサービスを拡大するような進め方を考える必要があります。
しかし、PoCとはいえ何かしらの新しいシステムを開発するとなると、小さく見積もっても数百万円単位の費用がかかってしまいます。

そこで、スクラッチ開発(エンジニアがコードを書いて一からつくる開発)ではなくノーコード開発によるPoCも重要な選択肢になります。
ノーコード開発はスクラッチ開発ほど自由度が高くありませんが、最低限の機能を短時間で開発するのには適しています。

また、コスト以外にスピードのメリットもあります。ノーコード開発であればスクラッチ開発よりも改修も容易で、プログラミング等の専門知識を持たなくても手を加えることができるので、新規開発時だけでなく改善リリース時なども素早くユーザーに見せてフィードバックを継続して得ることが可能になります。

ノーコード開発の注意点

ノーコード開発ツールには一般的なシステムで必要になる機能やインフラ環境が用意されており、それらを利用して比較的簡単にアプリを開発できるため、ノーコード開発アプリを用いたPoCには多くのメリットがあります。
一方で、もちろんデメリットもあるので目的に適しているかどうかを見極めてから利用する必要があります。たとえば次の2点はノーコード開発を採用するかどうかでよく論点に上がります。

スクラッチ開発とは違う制約がある
ノーコード開発ツールはノンプログラミングで迅速なアプリ開発を可能にする反面、スクラッチ開発ほど自由度はなくさまざまな制約があります。そのため、ノーコード開発したアプリはあくまでPoC用として割り切って使用し、本格的展開の際は新たにスクラッチ開発を行う方が良い場合もあります。

月々の利用料金がかかる
ノーコード開発ツールのほとんどはサービス運用もセットのSaaSとして提供されており、アプリを維持するためには月々のサービス運用費がかかります。

サービス立案からPoCまでトータル支援

NCDCではノーコードのメリット・デメリットを理解したコンサルタントが伴走し、新規サービスの立案からアプリ開発まで一元的にご支援するパッケージをご用意しております。投資金額を480万円に抑え、新規サービスのアイデア創出からアイデアを検証するPoCまで行うことができます。

PoC用のアプリ開発にはノーコードツールを使用するため、ITエンジニアを抱えていない組織でもPoC後に自社でアプリをブラッシュアップし、次の検証を続けていただけます。そのためのノーコードツールを用いたアプリ内製化の引き継ぎ支援もサービスに含まれています。

パッケージに含まれる具体的な内容は以下のとおりです。

アイデア創出ワークショップ
計2回、一回3時間程度のアイディエーションワークショップを実施し新規サービスのアイデアを創出します。そして、アイデアの中から商用化に向けて進める候補一つを選定します。

事業化検討ワークショップ
計2回、一回2時間程度の会議にてビジネスモデルや粗い収支計画、リスクなどを検討します。また、次ステップのPoCで何を検証するのか、MVP (Minimum Viable Product)としてどの程度のアプリを開発するかの方向性を定義します。

ノーコードツールでのMVP開発
ノーコードツールを用いてMVPとなるアプリを開発します。経験豊富なUX/UIデザイナーを有するNCDCがUIデザインの支援も行います。

PoC実施支援
MVP(ノーコード開発したPoC用アプリ)を限定されたテストユーザーに試用してもらいフィードバックを得ます。
PoCの実施主体はお客様に担っていただきますが、NCDCではPoCでの評価内容の定義、PoCの実施計画、テストユーザの選定、結果のアンケートやインタビューの支援など、PoCの実施に必要なサポートを行います。

事業化判断
PoCの結果を分析し、事業化可能性についてレポートを作成します。

内製化支援
初回PoC終了後に、お客様が自らノーコード開発ツールをつかって追加開発や改修を行い繰り返しPoCに取り組めるよう内製化を支援し、一ヶ月間Q&A対応を行います。

本サービスにご興味をお持ちの方は下記の資料も併せてご覧ください。
資料請求|新規サービスを支援するノーコード開発パッケージサービス

また、PoCアプリの開発まで一気に行わず、新規サービスの企画・検討に時間をかけたい方向けには、8回のワークショップで事業アイデアの創出から検証までを支援する別のプランもご用意しています。
下記の資料も併せてご覧ください。
資料請求|Ideation Workshop −8回のワークショップで実践する事業アイデアの創出〜検証プロセス−

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