資料公開|業務アプリのノーコード開発は誰でもできる? Non-ITの方向けに開発プロセスと基礎知識を解説

公開 : 2023.09.27  最終更新 : 2023.09.29

2023年9月27日にオンラインセミナー『業務アプリのノーコード開発は誰でもできる? Non-ITの方向けに開発プロセスと基礎知識を解説』を開催いたしました。
この記事では当日用いた資料を公開し、内容の一部もご紹介しています。

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ノーコードとは何か?

ノーコードとは何かを知るためにはまずこの2点が重要です。

  • ノーコードは、コードを書くことなくシステム開発することを指します。
  • ノーコード開発は、専用のツールを用いて行います。

上図の通り、ノーコード以外の(コードを書く)開発の仕方も、比較的少ないコードを書くだけで済むローコード開発と、ゼロからコードを書くスクラッチ開発に分けられます。

ノーコードは開発工数が少なくすむのがメリットですが、ノーコード開発を行うツールに依存するため、機能の拡張性が低いことがデメリットです。
スクラッチの場合はノーコードのような制約はないため機能の拡張性が高いことがメリットですが、開発工数が多い(時間や費用が多く必要になる)ことがデメリットです。

従来、システム開発といえばほぼスクラッチ開発を指し、ゼロからコードを書けるITエンジニアにしかできないものでした。しかし、エンジニア不足が社会的な課題となっている昨今、エンジニア以外でも簡単にアプリケーションをつくることができるノーコード開発への注目が高まっています。
また、スクラッチ開発を行うのに十分な知識を持つエンジニアでも、ゼロから作る必要のないものについてはローコードやノーコードを活用するケースは増えています。

ノーコード・カオスマップ 2021年12月版

上図はノーコーダーズ・ジャパン協会が出しているノーコードのカオスマップです。
このようノーコード開発を行うためのツールは数多く存在し、それぞれ特長が異なるため、何を作りたいのかによって選ぶべきツールが変わります。

アプリ開発を家づくりに例えて説明

最近のアプリケーションは、インフラ、バックエンド、フロントエンドの3要素に分けて説明できる構造になっていることが多いので、この3要素をNon-ITの方でもイメージしやすいように家づくりに例えて説明します。

家を建てるには、まず土地が必要です。また、その土地で使えるように用意されている上下水道や電気、ガスなどの基本的な生活資源も必要です。水道、電気、ガスなどのことを社会インフラと言いますが、アプリ開発でも、アプリを置く場所やその場所に必要なもの(アプリを動かす基盤)を「インフラ」と呼びます。

インフラとは、その上に置くアプリの許容量を決めるものだといえます。大きい家を建てたくても土地が小さければ土地が許容するサイズの家しか建てられないのと似ています。
アプリの許容量とは、最大ユーザー数や反応速度、保存できるデータ量などに影響するもので、インフラが不十分だとアプリの性能に制約が生じます。
(ただし、ITインフラは土地と違い容易に縮小や拡大が可能です。とくにAWS等のクラウドサービスをインフラとして利用している場合、物理的な制限はほとんどなく許容量を簡単に変更できます。)

家づくりでは、土地の整備ができたら次に家の設計を決めて、必要な場所に水道管やガス管を通しながら土台や骨格をつくっていきます。
アプリ開発でバックエンド(back end)開発やサーバーサイド(server side)と呼ばれるものがこの部分だと考えてください。

なお、バックエンドとは後述のフロントエンドと対比する名称ですが、裏方という意味を持ちます。サーバーサイドというのは「サーブ(Serve)する存在」、つまりは「何かを提供する存在」という意味です。
例えば、検索機能を持つアプリで検索を行った際、ほんの少し待てば検索結果が画面に表示されます。
この間に活躍しているのがバックエンド(サーバーサイド)です。一般的なユーザーがその動作を意識する機会はほとんどありませんが、検索ワードにヒットするデータを探してきてアプリに表示させるためにバックエンド(裏方)が動いているのです。
家の中で水道の蛇口をひねると、水道管を通じて必要な水が提供されることに似ています。

水道の例で説明すると、家の中で私達の目に触れる蛇口をどういうものにするかが、アプリのフロントエンド開発にあたります。

家のどこかに蛇口を用意するためには、社会インフラとしての上下水道が必要ですし、そこから蛇口へとつながる配管も必要です。また、建物の中のどこに配管を通すのかなどをしっかり設計してから家を作る必要があります。
アプリ開発も同様で、フロントエンドを通じてユーザーに何らかの機能を提供するには、ユーザーの目に触れる部分以外の要素も必要です。その機能を正しく動かすために十分なインフラが必要ですし、フロントエンドにつながるバックエンド側の設計もしっかり行う必要があるのです。

ノーコードで見せる開発工程の実演

セミナーではインフラ、バックエンド、フロントエンドについてご説明した後、Adaloというノーコード開発ツールを使って「TODOリストアプリを作る」実演を行いました。
アプリ開発の「要件定義」「設計(デザイン)」「実装」「テスト」「リリース」というステップについて簡単に解説しながらノーコード開発の流れをお伝えしましたが、実演に関係する部分はテキストでの説明が難しいためこの記事では省略します。
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ノーコード開発は新規サービスの立ち上げにおすすめ

NCDCは新規サービスの立ち上げ支援を得意としており、アイデア創出のワークショップや、ノーコード開発等を用いたスピーディなPoCの実施、本格展開に向けたアドバイスなど多様な支援を行なっています。
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