最後にAppleの審査のポイントについてまとめたいと思います。
Apple審査のポイント
Apple審査のステータス(概略)
審査中の代表的なアプリのステータスは以下のように変化します。
Waiting For Review → In Review → Rejected or Pending Developer Release
Apple審査に必要な期間
審査にはおおよそ1週間〜2週間程度の時間がかかります。
内訳として、Waiting For ReviewステータスからIn Reviewステータスになるまで約1週間程度です。
In ReviewステータスからRejectedステータスまたはPending Developer Releaseステータスになるまで約1日です。
もしリジェクトされた場合、問題解決センターでコメントが返ってくるまでの期間が3日〜1週間程度になります。
Rejectされた時の対処法
問題解決センターでレビューアとテキストのやりとりが可能です。
Rejectedの場合は、ここに指摘が書かれるので、それに対しての説明やフォローをテキストで返します。
指摘された内容に応じて、アプリ情報やアプリモジュールを修正します。
Rejectの原因
Appleよりレビューのガイドラインが出ているのでそちらを参照してください。
App Store Review Guidelines : https://developer.apple.com/app-store/review/guidelines/
まずはガイドラインを確認する事が重要になります。
また、最も多い原因として”More information needed”が上げられており、iTunesConnectのアプリ情報を丁寧に記述することがポイントとなります。
「App Reviewに関する情報 > メモ」という入力項目があるので、ここに懇切丁寧な情報を書き込んでおくほうが良いです。
Apple審査に必要な期間の見積もり
平均待ち時間を確認するサービスがありますので、これを利用すると審査期間の見積もりがしやすくなります。
Average App Store Review Times : http://appreviewtimes.com/
また、1度はRejectされることを前提に見積もった方が良いでしょう。
混み合っている場合は”More information needed”を理由に意図的に1度Rejectされることもありました。(私の体験談で、修正せずに再提出したら通ったアプリが幾つかあります)
TestFlightによる審査モジュールの検証を行なう
TestFlightは実際に審査に提出しているモジュールを配布し動作させる事ができるというメリットがあります。
シミュレータや、テスト用のAdHoc配布モジュールでは正しく動作していても、審査に提出する際のアーカイブに失敗している可能性があります。
Rejectされた場合は実際に審査に出しているモジュールをTestFlightで配布し検証する事をおすすめします。
また、審査は通過してもビルドオプションを間違っており、配布モジュールが意図した動作をしていない可能性があるため、iTunesConnectアップロード後に必ずTestFlightで配信したモジュールを検証しましょう。
(私は間違った設定で審査に提出してしまい、審査が通過したあとアプリを起動してその間違いに気付いたことが有ります。その間2週間の時間が立っていました…)
特急申請(Expedited Review Request)
どうしても急ぎでアプリをリリースしたい場合に、待ち行列を無視してレビューをしてもらえる方法があり、それを特急申請と呼びます。
ただし、利用回数には制限があり、あまり高い頻度で利用しているとアカウントをロックされてしまう可能性がありますので注意してください。
利用方法
- iTunesConnectのContact Usから特急申請を選択
- 特急申請を利用する理由を記入して申請を送る
- Appleより承諾のメールが届くと審査がスタートする
申請理由
理由が適切でない場合は却下されることもあります。
以下の様な理由の場合に利用してください。
- 緊急バグフィックの場合
- 時期が差し迫っているイベントに関係しているアプリの場合
審査期間
およそ1〜2日で審査が完了します。
Reject後の再レビューも優先的に審査してもらえます。
以上が、iOSアプリのリリースについてのまとめとなります。
この記事を読んでいただいた方のiOSアプリリリース作業の助けになれば幸いです。