ユーザーによってUIを切り替える標準規格ETAの実証実験をやっています

公開 : 2014.10.05 

こんにちは、十川です。
NCDCは2014年11月4日から14日まで開催されるIEC東京大会のETA/TIM実証実験に参加します。
聞き慣れない略称が多いですが、IECはInternational Electrotechnical Commissionの略で、電気、電子工学関連の国際的な標準化団体です。
ISOと共同で標準規格を策定していたりします。
そのIECの国際大会が今年は東京で開催され、世界中から標準規格を話し合うためにエンジニアが集まります。
NCDCが関わっているのは、ETA(Enhanced terminal accessibility using cardholder preference interface)というISO/IEC 12905:2011で策定された規格の実証実験です。
ETAでは、所有者のアクセシビリティに関する情報(例えば言語や、視力が悪い、色が見えにくいなど)をICカードの中に格納する方式を定義しています。ETAの情報が入ったICカードを使用するとATMや、券売機などの端末がユーザーに適したユーザーインターフェイスに切り替わるという仕組みです。
当日は他にもATMや、デジタルサイネージなどいろいろな実証実験があるのですが、その中でNCDCはAndroidタブレットからNFCを使ってICカードから所有者の情報を読み込み、UIを切り替えるモバイルアプリを担当しています。

デモ用のICカード(開発中のものでデザイン等変更になる可能性があります。)

この実証実験には関係者以外も参加できるようですので、是非、手にとっていただければと思います。
NCDCはデザイン、テクノロジー、スマートデバイスの3つのスキルの組み合わせで主に法人のクライアント向けにサービスを提供していますが、このETAのような形で広く社会に貢献できればいいなと考えています。
この実証実験では技術的にはいろいろな要素が入っていますが、開発規模は大きくないため私1人でアプリの開発を行っています。
個人的にICカードベンダーさん、フォントベンダーさん、NCDCのデザイナー清水さんなどと議論しながら、新しいものを作成していくチャレンジを楽しんでいます。

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