• Top
  • > Blog
  • > iOS Developer Enterprise Programへの登録は必...
2011/09/20 iOS関連, スマートデバイス x 企業システム

iOS Developer Enterprise Programへの登録は必要か?

iOSのアプリを開発/配布するためにはApple Developer Programへの登録が必要です。Apple Developer Programには5つの種類がありますが企業が自社アプリを作成して使いたい場合、あるいはMDMソリューションを導入したい場合はiOS Developer Enterprise Programが必要となります。

他のデベロッパプログラムとエンタープライズプログラムの一番大きな差はUDIDを指定しない配布ができることです。これをもう少し詳しく説明しましょう。

iOS向けアプリを開発した場合、そのアプリをユーザに配布する方法として一般的に知られている方法はApp Storeを利用する方法です。一般ユーザにアプリを販売する場合はApp Storeが有効な手段となります。が、App Storeを経由せずにアプリを配布する方法もあります。それは「AdHoc」と言う配布方式で、主に開発中のアプリを実機でテストするため少数のテスターを対象にアプリを配布する方式でよく使われます。あるいは個人的に作ったアプリを友人や小さいグループと共有する場合でも有効な手段です。(※他にJailBreakを利用する方法もありますが、企業活動で採用すべき正当な方法ではないため、本書では対象外とします。)

AdHoc方式を使うためには配布対象のiPhone/iPadのUDIDを配布者が知っている必要があり、配布用のアプリのプロビジョニングプロファイル(※アプリ配布用の設定ファイル)には配布対象のデバイスのUDIDが全て登録されてある必要があります。このUDIDは長い乱数のような文字列なので多数のUDIDを登録/管理するのはかなり手間のかかる作業です。しかもAdHoc方式で配布できるデバイスの数は100個に制限されてあります。つまり、この方式では100人以上の社員にアプリを配布することはできないわけです。

iTunesからUDIDを確認している画面

エンタープライズプログラムに登録するとこのUDIDの登録が不要となります。つまり企業はUDIDを意識する必要なく、多数のiPhone/iPadに対して自由にアプリを配布できるようになります。従って、自社で直接アプリを作成し配布する計画がある場合はエンタープライズプログラムへの登録は殆どの場合、必須と言えます。

エンタープライズプログラムに登録するためには世界的な企業識別コードであるDUNSコードを取得している必要があります。(2010年9月までは従業員数が500人以上の企業であることが条件としてありましたが現在はこの条件はなくなりました。)多くの企業はDUNSコードを取得していると思いますが、もし新しく取得する場合は以下のリンクから取得することができます。

参考:DUNSコードの説明と取得:http://www.dnbtsr.com/duns_number

またエンタープライズプログラムは登録の申し込みから登録終了まで1ヶ月以上かかる場合がありますので出来るだけ余裕を持って申請を行った方がいいと思います。

エンタープライズプログラムに対して一つ注意しないといけないのは、アプリの配布対象はあくまでも自社の授業員あるいはその関連者に制限されるとのことです。例えば自社で開発したアプリを販売し他のお客さんに配布することはできません。他社に販売するアプリはApp Storeを利用して販売するか、購入先がエンタープライズプログラムに登録し、そのプログラムの証明書を使って配布する必要があります。例えばクラウドサービスのクライアントとしてスマートデバイスのアプリを使っている場合、そのアプリは無料でApp Store経由で配布するか、あるいはクラウドサービスの利用企業がエンタープライズプログラムに入っている必要があり、その企業の認証書でアプリをビルド/配布する必要があるとのことです。

エンタープライズプログラムはあくまでも自社内での配布を前提にしていることを覚えることは大事です。

Roy S. Kim / 金 成哲

記事一覧へ