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2011/09/20 iOS関連, スマートデバイス x 企業システム

iPadの導入は既存の企業システムにどのような影響を及ぼすか?

各企業がスマートデバイスをどのように活用するかによっても答えは変わってきますが、システムの視点からするとスマートデバイスはユーザとのインタフェースを担うレイヤーに該当します。

企業のシステムをデータレイヤー、業務ロジックレイヤー、そしてプレゼンテーションレイヤーに大別した場合、プレゼンテーションレイヤーの相手が既存のデスクトップPCやノートパソコンに加えスマートフォンやタブレットPCが追加されたと考えることができます。よってスマートデバイスの導入によって最も影響されるのは既存システムのプレゼンテーションレイヤーおよびネットワークのアクセスレイヤーと言えます。勿論ビジネスロジックやデータレイヤーでの対応が必要な場合もあり得ますが、それはレイヤードアーキテクチャが守られている限り、既存の方式から大きく異なることはない筈です。

アーキテクトは新しいデバイスの追加に対する各種ポリシーの見直しを行う必要があります。その範囲はスマートデバイスをどのような業務に採用するかによって変わってきます。例えばスマートデバイスによる社内メールや日程の参照/変更を可能にするか、どの業務を許可するか、システムのどの部分へのアクセスを許可するかなどを検討し、既存システムへの影響範囲や対応方式、セキュリティの確保方式を検討する必要があります。

既存のシステムではノートパソコンや携帯電話からの社内システムへのアクセスを提供する仕組みを持っている場合はそれを拡張/改修することでスマートデバイスからのアクセスに対応できる可能性があります。既存システムにそのような仕組みがなかった場合はFirewallやVPNの構築など、安全なアクセス手段の構築が必要となるでしょう。

また、デスクトップやノートパソコンなど、既存の業務用デバイスを管理する仕組みがあることと同じく、スマートデバイスに対する管理方式に対する検討が必要です。検討が必要なことは多くありますが以下にその一部例を示します。

  • 各デバイスの管理と配布方式
  • アプリの管理と配布方式
  • デバイスのOSやアプリのバージョン管理方式
  • デバイスに対する適切な設定情報の管理とその反映
  • マルウェアからのデバイスの保護
  • デバイスの紛失/盗難時の対策
  • デバイスの認証方式
  • ユーザの認証方式

現在はスマートデバイス向けのセキュリティソリューションや管理ソリューションも数多くリリースされてあります。それらのソリューションを検討し、自社の利用方式に適したソリューションの導入を検討する必要があります。

スマートデバイスを有効活用するためには関連インフラの構築が必要な場合があります。例えばiPadをプレゼンテーションツールとして利用することが想定される場合はAirPlayに対応したプロジェクター/ディスプレイを用意するかiPadの専用外部出力アダプターの購入を検討する必要があります。またスマートデバイスから印刷を行う場合はそれに対応したプリンターを購入する必要があります。スマートデバイスを制御するためのソフトを各ユーザのパソコンにインストールする必要があるかも知りません。(Android端末の場合はPC側に専用ソフトを入れる必要ななく、iOSはiOS5からはiTunesが必須ではなくなります。)

Roy S. Kim / 金 成哲

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